勘違いすれ違いパターン|ズレを一往復だけ泳がせる技術
patterns
2026-07-20
ふたりとも正しくて、ふたりとも間違っている
勘違いすれ違いパターンは、二人がそれぞれ別の前提を握ったまま、そのズレに気づかず会話を続けていく型です。話している当人たちは、どちらも自分の前提のなかでは正しいことを言っている。けれど前提がずれているせいで、二人の話はかみ合っていない。そして、そのズレが見えているのは、二人のやりとりを外から眺めている聞き手だけ——ここが、この型の心臓です。
たとえば、こんな会話。
「田中さん、退職するらしいよ」 「えっ、もったいない。これからの人なのに」 「ほんと、会社としては痛いよ」 「まだ若いんだから、次もあるか」 「……若い? 部長だよ?」