ツッコミの変形バージョン
ノリツッコミパターンは、一度乗っかっておいて、そのあとすかさずツッコみ、笑いを生み出すパターンです。
ツッコミ出身の芸人がバラエティ番組で司会をおこなうときによくつかうイメージがあります。
ここではノリツッコミパターンについて、より深く掘り下げていきたいと思います。
ノリツッコミパターンは敷居が高い
通常、誰かがボケた場合、そのタイミングですかさずツッコんで笑いを発生させますが、ノリツッコミパターンではそのボケに一度乗っかり、間を見計らってツッコんで笑いを生み出します。
コント仕立てではありますが「ダウンタウンのごっつええ感じ」の「Mr.BATER」のコントが例として挙げられます。
ノリツッコミパターンは一般人にはちょっと敷居が高いかもしれません。それなりに技術が必要だからです。
のちほど、具体例も踏まえながら「ノリツッコミパターン」の使い方を紹介します。
Mr.BATER
ノリツッコミパターンは、誰かのボケに一度乗っかり、そのあとタイミング見計らってツッコむパターンと説明しました。
これをとても特徴的におもしろくコント仕立てに作られた作品が「ダウンタウンのごっつええ感じ」の「Mr.BATER」のコントになります。
また、明石家さんまの「ホンマや!」(誰かに歯が出ていると言われたときに、そんなわけないがなといいながらポケットから手鏡的なものを取り出し、その鏡を覗き込んだ瞬間に「ホンマや!」とツッコむ)も、ある種テンプレート化されていますが、ノリツッコミパターンであるかと思います。テンプレート化されているのでトーク番組でゲストに呼ばれた女優(長澤まさみや広瀬すず)に仕込んだりしていますね。
一般人には敷居が高い
ただ、ノリツッコミパターンは一般人には少々敷居が高いかと思われます。
というのは、多少の笑いの技術が必要になってくるためです。
言葉の強弱や、笑いにとってとても大事な「間」のとりかたがとても重要になってくるからです。
しかしうまく使いこなせるようになれば、確実に大きな笑いを生み出せることになるかと思います。
ノリツッコミパターンの具体的な使い方
それではノリツッコミパターンの具体例をいくつか挙げてみましょう。
前述の「ホンマや!」もテンプレート化されていてとても使いやすいかと思います。
たとえば、ひさしぶりに会った友人が「お前太ったな」などと言ってきた場合、「そんなことないよ、カロリーコントロールしているし運動もしている。そんな俺が太るわけない、でも太ったと言われたからちょっとスマホで自分の顔見てみようかな」と言いながらおもむろにスマホを取り出し、覗き込んだ瞬間、「ホンマや!」と驚いてみましょう。
おそらくバラエティ番組好きな友人であればこのテンプレートを認知しているというプラスもあって笑ってくれるでしょう。
他によくありそうなケースとして1つ紹介します。友達とご飯を食べにいき、そろそろお会計のタイミングで友達が「ゴチでーす」みたいな小ボケをかましてきたとしましょう。
そんなときには「おう、デザートはいるかー?・・ってなんでやねん!!なんで俺が払わなあかんねん!!」のように1つだけ乗っかってすぐにツッコむのもシンプルでよいです。
アンテナを張る
ノリツッコミパターンは技術がいる分すこし敷居は高いですが、破壊力はとても大きいです。
また、きっかけが相手のボケのタイミングなので常にアンテナを張っていないと繰り出すことは難しいかと思います。
やはり普段からツッコミなれていないとノリツッコミパターンはその変形なのでむずかしいかと思います。