肩透かし
スカシパターンとは、本来みんながこうなるだろうと想定していることをわかりやすく裏切り、肩透かしをするパターンです。
スカシパターンは、日常のなかで使うことのできる場面は多いと思います。
ここでは、スカシパターンについて、より深く掘り下げていきたいと思います。
取り扱い注意
スカシパターンは、誰もが予測している次の行動などをわかりやすく裏切り、相手は「スカされる、肩透かしを食う」ことによって笑いが生まれます。
テレビのバラエティ番組などでは、司会者がゲストの問いかけを無視して次の話題に強制的に進む、といったかたちでよく見られます。
これは日常の会話などで使うケースはたくさんあるかと思います。しかしやり方を間違うとただの嫌なヤツになってしまうので気をつけましょう。
後ほど、具体例を交えながら「スカシパターン」について使い方を紹介します。
わかりやすく裏切る
バラエティ番組をみていると、この「スカシパターン」はよく使われています。
たとえば、番組のMCが、番組内で流れたVTRへのコメントを3人いるゲストに一人ずつ順番に振っていき、最後3人目にも振ると見せかけて次の話題にいく。など。
MC「Aさんは、VTRについてどのように感じましたか?」
A「〇〇だと思いました」
MC「ありがとうございました。Bさんはどうでしたか?」
B「XXと感じました。」
MC「ありがとうございます。(Cさんの方を一瞬チラ見したあとに)それでは次のコーナーにいってみましょう!」
C「まてまてーー!」(ツッコミ)
お約束パターンをあえて裏切る
お約束パターンをあえて裏切るのもスカシパターンの定番と言えます。
ダチョウ倶楽部の熱湯風呂のくだりで「押すなよ、絶対押すなよ!」という上島に対し、本当に押さない、というパターンです。
お約束ではそこで押して熱湯風呂に落とし、リアクション芸を堪能したあとに「押すなって言っただろ!」と怒られるところまでが1セットです。
「押すなよって言われたから押さなかったんだけど」という肩透かしをすることで「押すなって言ってるけど、本当は押せってことだよ!」というツッコミをもらって笑いがうまれます。
スカシパターンの具体例
スカシパターンの具体例を紹介したいと思います。
わかりやすく裏切るということで、ボケに対しあえて突っ込まない、というスカシパターンも例に挙げられます。
通常誰かが話しの途中でボケたりしたら、ツッコミをおこない笑いを作ります。
しかしそのボケを認識しつつもあえて無視して話をすすめる、というのも1つのスカシパターンになります。
お笑いリテラシーが高い人に対してとても効果的
スカシパターンは、お笑いリテラシーが高い人に対してとても効果的かと思います。
通常ツッコむところをスカす、お約束をスカす、といったお笑い発生のメカニズムをわかりやすく裏切るといった行為は、お笑いに詳しい人ほど肩透かしをされたときの落差が大きくその分笑いも大きくなります。