笑いを生み出す方法
日々、テレビの中では、お笑い芸人たちがその巧みなおしゃべりや動きでお茶の間を笑いの渦に飲み込んでいます。
しかし「笑いを届ける人」はいつも一緒で、プロのお笑い芸人や、一部の限られたおもしろい人ばかり。
「笑いを届ける人」はどうやって「お笑い」を作り出しているのだろう?
笑いの法則
「笑いを届ける人」は、全部が全部ゼロからオリジナルで生み出しているのではなく、いくつか笑いの法則やパターン、笑いの公式と呼ばれるものを自在に使いこなし散りばめて笑いを生み出しています。
そのうちの1つとして「笑い」が発生するためのベースとなる法則に「緊張の緩和」というものがあります。
他にもさまざまな笑いの法則や公式などがありますが、それを具体的にパターンとして落とし込んだものをこのサイトでは「お笑いデザインパターン」と定義します。
笑いはみんなを楽しませてくれるもの
ゴールデンタイムと呼ばれる19時あたりぐらいにテレビをつけてみると、お笑い芸人たちがひな壇の上からおもしろいことしゃべったり、おもしろい動きなどをして、疲れた現代人であるわたしたちに「笑い」という楽しみや癒しやストレス解消、人によっては心を元気づける薬のようなものを届けてくれます。
恋人にフラれてもうこの世の終わりだ!なんて思っているとき、仕事でミスをして「なんでこんなこともできないんだ!」と自己嫌悪で落ち込んでいるとき、そんなときはとりあえず「笑い」をたっぷり受け取って、そんなネガティブな気持ちを笑い飛ばしてしまいましょう。
笑い飛ばしたり、大笑いしていれば、だいぶ気持ちも上向いて心も安定してきますよね。
いつも受け身の立場
しかし、いつもわたしたちは「笑い」については「届けてもらう側」、つまり受け身の立場であることがほとんど。
テレビのバラエティ番組のお笑い芸人たちはわたしたちに「笑い」を届けてくれます。
わたしたちはそれを受け取って楽しんでいます。いつも癒されたり、元気づけてもらっています。
じゃあ、今度はわたしたちが「笑いを届ける側」になれるとしたら?自分の身の回りの人たちに「笑いを届け」て、その人たちを楽しませたり、癒したり、元気づけたりできたらとても素晴らしいと思いませんか?
「そんな簡単にできるわけないよ!」
でもプロのお笑い芸人たちはわたしたちに「笑い」を届けてくれます。そんな彼らはどうやって「笑い」生み出しているのでしょうか?
どうやって「笑い」を届ける?
プロのお笑い芸人たちはいったいどうやっていつもいつもわたしたちに「笑い」を届けてくれるのでしょう。
「笑い」にはいろいろな「笑い」があると思います。
漫才に始まり、コント、モノマネ、パントマイム、漫談、などの舞台の上で大勢のお客さんを前に披露するネタ系。
トーク番組などで、話の展開で笑わしたり、練りに練ったすべらない話など。
一発芸や一発ギャグ、変顔など。
わたしたち普通の人にとって、どれもとても難しそうなものですね。やっぱりプロの芸人さんたちはすごい。
しかしわたしたちは芸人ではありません。プロの芸人さんと同じことをする必要はありません。ネタを書いたりする必要はありません。
プロの芸人さんたちが、ネタを作る上で用いている「笑いのエッセンス」を学び、それをわたしたちなりの方法でアウトプットしていけば良いのです。
公式やパターンや法則
いったい「笑いのエッセンス」とはなんなのでしょう?
わたしが調べたところ、どうやら「笑い」には公式やパターンや法則なるものがあるらしいです。
お笑い芸人の方たちは、そういった「笑いのエッセンス」とも言いかえられる、笑いの公式やパターン、法則を用いて日夜ネタ作りに励み、披露してわたしたちに笑いを届けてくれているのです。
また、もうネタを作っていないお笑い芸人も、そのおもしろいトークのなかで「笑いのエッセンス」を巧みに散りばめながら使って笑いを生み出しているようなのです。
緊張の緩和
一番有名な法則としてお笑い業界では誰もが知る「緊張の緩和」というものがあります。
上方落語の落語家、桂枝雀が唱えた理論で、一言で言うなれば「緊張状態が緩和されたときに笑いが起こる」というものです。
落語界では有名な理論ですが、現代のお笑い芸人のトップにいるダウンタウン松本人志が、自身のラジオ(松本人志の放送室)で語ったことにより、多くの人たちに広まりました。
お笑いデザインパターン
「緊張の緩和」のようなお笑い理論は抽象的で人によってちょっとわかりにくいかもしれません。
理論として定義するには抽象化は必要なことでありますが、プロのお笑い芸人ではない一般人にはもう少し具体的な方がわかりやすいかと思います。
そこで、いろいろなお笑いの理論や法則、公式なるものを、具体的に落とし込み、「お笑いのパターン」としていくつか紹介しようと思います。
また、このサイトで紹介する「お笑いのパターン」を「お笑いデザインパターン」と呼ぶことにします。
ここで用いている「デザインパターン」とは、建築工学やソフトウェア工学において利用されている用語で、過去の設計者が発見し編み出した設計ノウハウを蓄積し名前をつけ、再利用しやすいようにカタログ化したものと意味になります。
誰もが笑いを生み出せる
「笑いを生み出す」ことはセンスのある限られた人にのみできることのようについ思ってしまうかもしれません。
しかし、多くは意識しているしていないにせよ、いくつかのパターンが存在し、それらを巧みに操って笑いを再現性高く生み出しているにすぎません。
今まで「笑いを届けてもらう側」だった人たちも「お笑いデザインパターン」を学んで行動に移すことができれば、多少なりとも再現性高く「お笑いを届ける側」として身近な人たちを癒して楽しませて元気づけることができるようになるかもしれません。
そして世の中にもっと笑いがあふれるようになればなんて素晴らしいことでしょう。