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お笑いデザインパターンとは

お笑いデザインパターンとは

具体的なパターンに落とし込む

お笑いの理論や法則、公式といったものは多く存在しますが、定義するために多くは抽象化されてまとめられています。
抽象化された表現の場合、学術的に説明するには適していますが、普通の人が普通に使おうとする場合にはちょっと難しく、理解しづらい側面もあります。
そこでそういった理論や法則や公式が含まれた笑いを、具体的なパターンとして説明していこうと思います。

8つのお笑いデザインパターン

このサイトでは笑いのパターンを「お笑いデザインパターン」と呼び、8つのパターンとしてざっくり以下に説明します。

  • あるあるネタを扱う「あるあるパターン」
  • 自らを下げる「自虐パターン」
  • 乗っかっておいてつっこむ「ノリツッコミパターン」
  • 押すなよ!「お約束パターン」
  • フリフリオチ「三段落ちパターン」
  • 期待を裏切る「スカしパターン」
  • かぶせる「テンドンパターン」
  • 流行りモノ「トレンドパターン」

あるあるパターン

「あるあるパターン」とは、ある1つのくくりの中で、よくあることありがちなことを挙げ、共感を得て笑いが発生するパターンです。
お笑い芸人が実際に「あるあるパターン」で笑いを生み出している例として、テレビ番組「アメトーーク!」が挙げられます。
「〇〇芸人」という1つのくくりの中に当てはまる芸人たちが、「〇〇あるある」としてその中でありがちなエピソードを話して笑いを生み出します。
芸人でなくとも、たとえば「サッカー部あるある」のような、サッカー部に所属していた人なら誰もが共感できるちょっとしたエピソードで笑いを生み出すことができるでしょう。

自虐パターン

「自虐パターン」とは、自分の失敗やコンプレックスなどをさらけ出して笑いを生み出すパターンです。
お笑い芸人で例を挙げるとすると、今ではキャンプ芸人となっている「ヒロシ」の「ヒロシです」のネタなんかが当てはまります。
「太っている」「ハゲている」などのコンプレックスとなりがちな部分を笑いに変えるパターンです。
上手な使い方をマスターすれば、コンプレックスが逆に笑いという武器になります。日常生活での使いどころはたくさんあふれています。

ノリツッコミパターン

「ノリツッコミパターン」とは、ボケなどにしばらく乗っかっておいて、「そんなわけない」と自分でツッコみ、笑いを生み出すパターンです。
普段の会話で用いるには技術が必要ですが、テレビ番組などでツッコミ出身のMCなどが使ったりしていますので参考にすると良いでしょう。
他にも代表的な例として、「ごっつええ感じ」の「Mr.BATER」のコントがとてもわかりやすいです。
日常で使うケースは少ないかもしれませんが、うまく使うことができればとても大きな笑いを生み出すことができるかと思います。

お約束パターン

「お約束パターン」とは、ある状況では必ずこうするという、お決まりのパターンで笑いを生み出すパターンです。
歩いている目の前にバナナが落ちている、踏んで滑って転ぶよね。(笑い)
この後どういうおもしろい展開が待っているのかがわかりきっている、そして想定どおりのおもしろいことがおきた。という安心の笑いですね。
他にも例として、お笑い芸人ダチョウ倶楽部の熱湯風呂の件が挙げられます。
「押すなよ!」というのは「押せよ!」というお約束の合図なのです。
これも日常生活の中で使うケースは少ないかもしれませんが、ハマったときのおもしろさは大きいかと思います。

三段落ちパターン

「三段落ちパターン」とは、3つの事柄を並列に並べ、2つをフリとして、最後の3つ目でオチとするパターンです。
リズムよく2つの事柄を挙げ、3つ目に来るであろう予想をいかに裏切るかが鍵となります。
人間は、2つ同じような事柄が続いた場合、3つ目も同じような事柄が続くと想定します。そこで3つ目で大きく期待を裏切るのです。
日常生活の中での使いどころはそこそこあるかと思います。

スカしパターン

「スカしパターン」とは、普通はこうだよね、という想定する期待を裏切って笑いを生み出すパターンです。
この話の流れではこのことには必ず言及するはず、という事柄をわざとタイミング良く無視することで期待を裏切って笑いを生み出します。
これはお約束パターンや三段落ちパターンで予測される事柄の逆をとるというケースとして使われることが多いかと思います。
日常生活の中での使いどころは結構あるかと思います。

テンドンパターン

「テンドンパターン」とは、同じことをもう一度繰り返して笑いを発生させるパターンです。
これはテレビのバラエティ番組のとくにトーク番組などでは頻繁に使われているパターンです。
話の流れで誰かがウケた、もしくはスベッた時にインパクトの残ったワードなどをしばらくしてからもう一度取り出して披露します。
とても使いやすく、そしてほとんどウケます。そのため、頻繁に使われます。

トレンドパターン

「トレンドパターン」とは流行っているものをそのまま使って笑いを発生させるパターンです。
これはシンプルに世の中で流行っているものをそのまま真似するだけで良いです。
誰かの一発ギャグや、おもしろい言い回し、モノマネなどをそのままやってみるだけで良いです。

お笑いデザインパターンを意識してみよう

具体的な笑いのパターンを8つほど紹介しました。
このパターンたちの中には、笑いの法則や公式などが含まれています。詳細な説明は各パターンのページで行います。
上記のようなざっくりとした説明でも、雰囲気がつかめたかと思います。
普段、こういったことは意識せずにテレビをみて笑っていたかと思います。そこでこれからお笑い番組をみるときにはここで挙げた「お笑いデザインパターン」を意識してみましょう。
いつもとは違った角度からみることになり、それによって新しい感覚が得られることかと思います。
そしてそれは「お笑いを届ける側」への第一歩が踏み出されたことの証なのかもしれません。