3つめでオトすパターン
三段落ちパターンは、3つの事柄を並べ、2つをフリとして最後の3つめでオチとするパターンです。
日常ではそれほど使いどころはないですが、その分インパクトが強く印象に残りやすいです。
ここでは三段落ちパターンについて、より深く掘り下げていきたいと思います。
3つの横並びを裏切る
三段落ちパターンは、3つの事柄を横並びに並べて通常であれば同じような属性の事柄が3つ続くだろうと予測される中、3つ目で落とすことによって裏切り、笑いを生み出すパターンです。
大喜利のお題として挙げられることが多いです。
商品などのキャッチコピーで、覚えやすくするために同じ属性の言葉を3つ並べインパクトを与える方法があるかと思いますが、この3つめを大きく裏切ることによって笑いが生まれます。
のちほど、具体例も交えながら「三段落ちパターン」の使い方を紹介します。
大喜利のお題
三段落ちパターンは大喜利のお題でよくみられます。
そのためお笑いの基本がそこには詰まっています。
「フリ」があることによって「オチ」が生きてくる。この落差の存在により笑いが生まれます。
三段落ちは「フリ」「フリ」「オチ」という、「オチ」の効果を生むための最小限の構成となります。「フリとオチ」という笑いの公式の最小単位になります。
「あいうえお作文」といったお題もよくみられますが、こちらは三段落ちパターンの拡張版で「フリ」「フリ」「フリ」「フリ」「オチ」という4つの「フリ」が用いられています。「フリ」が多い分「オチ」での落差をつけやすく、その効果としてわかりやすさや笑いの量の向上が見込めます。
「うまい」「安い」「早い」
牛丼チェーンの吉野家の牛丼は「うまい」「安い」「早い」というキャッチコピーで有名です。
消費者にとってメリットとなる表現を3つ並べた、とてもシンプルでわかりやすく伝わりやすい素晴らしいキャッチコピーだと思います。
このように2つ同じような表現(ここでは消費者のメリット)を並べて続けると3つめも同じような表現(メリット)が続くと人は予想するかと思います。
しかし、3つめでその予想を裏切ることで笑いを生み出すのが三段落ちパターンです。
三段落ちパターン具体例
それでは「三段落ちパターン」の具体例をいくつか紹介したいと思います。
- 「それではさっそくこちらの味噌汁を味見してみます」
- 「お味噌が薄すぎず」
- 「かといってしょっぱすぎず」
- 「それでいてうますぎず」
- 「私の大好物を3つ紹介しますー」
- 「まず、お寿司。こどもからおじいちゃんおばあちゃんまで、みんな大好きですよねー」
- 「次にケーキ。甘いものには目がないんです」
- 「そして最後に「他人の不幸話」。蜜の味って言いますもんねー」
- 「狩野英孝でーす!」
- 「ラーメン!」
- 「つけ麺!」
- 「ボク、イケメン!」
フリとオチの最小構成
三段落ちパターンは、笑いの公式である「フリとオチ」を構成する最小単位となります。
まずこの基本単位を意識しましょう。
最初は単語1語ずつでも構いませんので「フリ、フリ、オチ」で落差をつけることを考えましょう。
徐々に単語1語から肉付けしていき、実際に会話で使えるような「三段落ちパターン」を作ってみてまわりのみんなを笑わせてみましょう。