コンプレックスや失敗談をさらけ出す
自虐パターンとは、自分のことを下げて笑いを生み出すパターンです。
コンプレックスや失敗談をさらけ出すことにより笑いが生まれます。
ここでは自虐パターンについて、より深く掘り下げていくことにします。
タブーを開放する
自虐パターンは、本来その人にとってタブーであるコンプレックスや失敗談などの他人に知られたくない部分を開示することによって、笑いが生まれます。
人は誰しもコンプレックスの1つや2つ抱えながら生きているかと思います。
そんな自分にとってネガティブな部分も「自虐パターン」を使って笑いに変えて武器にしてしまいましょう。
自虐パターンのお手本は「ヒロシです」
今ではキャンプ芸人として有名な芸人「ヒロシ」ですが、彼が一躍ブレイクした自虐ネタの「ヒロシです」が自虐パターンのお手本になるかと思います。
哀愁漂うBGMが流れ、両手をポケットに突っ込んで下を向きながら話す自虐ネタは一世風靡しました。
今でもYouTubeなどで検索すれば「ヒロシです」はみれるかと思うので参考にしてみてください。
現在「自虐ネタ」で旬の芸人といえば、アインシュタインというコンビのの稲ちゃん、稲田直樹かと思います。
彼はおそらく一般的なコンプレックスと呼ばれるようなものを何個も抱えているかと思いますが、それをすべて「自虐パターン」をつかって「笑い」へと昇華させています。
多くのコンプレックスが多くの武器に変わり、お笑い芸人として今や飛ぶ鳥を落とす勢いです。
誰もが持っているコンプレックスを武器にする
そもそもコンプレックスや失敗談は誰でも1つや2つ持っているかと思います。
「太っている」とか「ハゲている」とか「顔がブサイク」とか。
「彼女ができたけどやらかしてしまってふられた」とか「大事な仕事の取引先でやらかしてめちゃくちゃ上司におこられた」とか「小学生の時にウンコを漏らした」とか。
コンプレックスは1つや2つとかそんなに多くないとしても、失敗談になるともう数え切れないくらいあるんじゃないでしょうか。長く人生を経てきていればいるほど。
おめでとうございます!その失敗談が武器になるのです!
おそらく失敗した直後は本当に落ち込んでつらいかもしれません。立ち直るには時間の経過に頼るほかないかもしれません。
しかしある程度精神的にも回復したら「ああつらかったな」ではなく「この失敗談をどうおもしろくしよう」と発想を切り替えましょう。笑いに昇華する時がきたのです。
自虐パターンの具体例
それでは自虐パターンの具体例をいくつか紹介しましょう。
まず、アインシュタインの稲ちゃんこと稲田直樹の「自虐パターン」をおひとつ。
アインシュタインが新人の頃、吉本の社員に顔面を見ながら言われたそうです。
- 「君の見た目ではテレビはNGか、・・・ギリギリNGだな」
この例だと前半が自虐パターンですね。そしてさすがプロの芸人、後半にはスカシパターンも含まれています。
通常ならば前半がNGだったので後半はその逆の「ギリギリOK」だな、と想定します。しかしそこで期待を裏切りもう一度NGとかぶせています。(笑)
次に自分がハゲている場合の自虐パターンの具体例を1つ紹介します。
たとえば、男子トイレで用を済ましたあと、友人と二人で手を洗いつつ鏡をみながら、おもむろにハゲ散らかった髪を触りつつ、つぶやきましょう。
- 「のびてきたなー、そろそろ美容院行かないと」
緊張の緩和がベースにある自虐パターン
自虐パターンが笑いを生み出す要因の1つとして、お笑い理論の「緊張の緩和」が挙げられます。
自虐とはその人にとってタブーと思われる部分を扱います。
なので、周りの人にはそういった状況となったときに一瞬、「え、そこに触れていいの・・?」という緊張感が生まれます。
しかしそこで本人自らがさらけだすことによって「あ、よかったんだ。」という安心感とともにおかしさが溢れ、笑ってしまいます。
ビリっとした張り詰める緊張感、そしてそれが緩和されたときの安心感。これで笑顔になってしまうのですね。